みなさんは、天つ罪(天津罪)というのを聞いたことがありますか?
古代の日本でもっとも重い罪とされていたと言われており、
『古事記』や『日本書紀』に記されているスサノオ命が高天原で犯した行為に由来するという説があります。
主に八つの罪が知られていますが、例えば、
畔放(あはなち) ・・田の水を、畔を壊して流出させ、水田灌漑を妨害する行為
溝埋(みぞうめ) - 田に水を引くための溝を埋めて水を引けなくする行為
樋放(ひはなち) - 田に水を引くための管を破壊して水を引けないようにする
などがあります。
自然の恵みを社会全体で大切に維持しながら、その実りを生活の糧としてきた日本人にとって
村やクニ全体のしくみを壊すような行為が最も厳しく断罪されていたことがわかります。
そして、その社会の根幹を脅かす罪のうちの多くが"水"に関する罪だったのです。
それだけ大切な水ですから、
全国のどこにでも、水神を祀った神社があることも納得できますね。
さて、私は先日関東の鹿島神宮に出張にいってきました。
(神社界にも出張があるんです!)
写真は、鹿島神宮の境内にある御手洗池です。
御手洗池の水は、神代(しんだい)より枯 れることなかったといわれており、
今でも懇々と水が満ちています。
かつては、鹿島神宮にお参りする神職も、参拝者も、この水の中に入って体を浄めたと
言われています。実際、泉の中に入る階段がありました。
なんとなく、水信仰のはじまりに触れた思いになりました。
そして、どこの神社にもある手水舎のルーツを見たようでした。

